安養寺(富士宮市)
安養寺(あんようじ)山号:般若山【静岡県富士宮市杉田】
狸が僧に化けて修行したという伝説が残る般若山安養寺は、『狸寺』の通称で親しまれています。
開創は783年とされ、1231年に臨済宗、1528年には曹洞宗に改められました。
戦国期の文書によると、当時の地頭であった富士図書助から、田畑四貫百文や山屋敷などを寄進されたそうです。
今川基元・氏真からも保護を受け、1562年には、軍隊の乱暴から免れるための立て札である『制札』を下され、1567年には祈願所に指定されました。
1590年、豊臣秀吉からは朱印地七石を安堵され、その後明治維新まで継続しました。
天正18年(1590)12月28日、豊臣秀吉から朱印地7石を安堵され、以降、明治維新まで継続。
江戸期は、7年ごと年頭賀儀のため江戸城へ登城、殿中御次の間で式礼した。
登城のさい用いられたカゴが保存されている。
幕末には22世恩智養宗が、不動滝付近から用水路を開削し、杉田用水を引水。
このとき縄文後期の土偶が発掘され、市指定文化財となっている。
(富士おさんぽ見聞録・OUTER NETWORK HPより抜粋)