浅間古墳(富士市)
浅間古墳(せんげんこふん)【富士市増川・国指定史跡】
愛鷹山の南麓、駿河湾を一望する海抜53mの丘陵地にある前方後方墳。
内部は未発掘のため詳細は詳らかでないが、4世紀後半~5世紀初頭の築成と推定され、年代・規模から古代珠流河国の王墓と考えられている。
同型古墳は当地方において極めてめずらしく、昭和32年7月1日に国史跡に指定された。
全長103mで、後方部は幅61m×高さ11.8m、前方部は幅40m×高さ8m。
静岡県内でも最大級の大型古墳である。
全体が樹木で覆われており、墳丘上に名称由来の浅間神社が鎮座。
山寄りには幅10~15mほどの周溝痕跡があり、墳丘全面に河原石による葺石が施され、埴輪片も認められるという。