大野命山(袋井市)
大野命山(おおのいのちやま)【袋井市・県指定史跡】
袋井市(旧磐田郡浅羽町)大野の大野命山は、江戸時代前期に高潮災害時の避難場所として造られた築山です。
南部には、遠州灘に面した海抜の低い平野が広がっています。
江戸時代前期の延宝8年(1680年)8月6日、大型の台風による高潮がこの地域に押し寄せました。
東同笠村・西同笠村・大野新田・中新田・今沢新田では、300人が死亡。
横須賀藩主 本多越前守利長(ほんだえちぜんのかみとしなが)は、農民たちを動因して壊れた堤を修復。
高潮災害時の避難場所として、村ごとに命山(助け山、命塚)と呼ばれる築山を築かせました。
近年では、地震津波の避難場所として命山が注目されています。
(静岡県の遺跡・古墳・城跡ガイド より抜粋)