宝平遺跡(浜松市)
宝平遺跡(ほうだいらいせき)【浜松市天竜区水窪町奥領家・浜松市指定史跡】昭和55年8月6日
昭和43年に長尾 渡辺忠久宅前の道路拡幅工事が施工された時、渡辺氏所有の畑約1m下より多数の土器が出土しました。
これらの土器は縄文中期から晩期(終末期)に至るもので(加曽利E式、蜆塚2式、彦崎K2式、上の段式、元住吉山式、踊場式、加曽利式)約40点に及んでいます。
中でも踊場式(長野県諏訪市出土)は中期最古(約3000年前)の物があります。
遺跡所在地は東向きの緩やかな河岸段丘で花崗岩の多く露出する中に黒色表土が目立っています。
日当たりもよく水利もあり、前方が開け裏山を背負っていて見通しがよかったので自然採取や狩猟に都合のよい絶好の場所として早くから人の生活があったものと想像されます。
その他の遺物として陶質の山茶碗も出土しているので鎌倉時代以降の生活も考えられています。
(浜松市HPより 抜粋)