北条氏邸跡(伊豆の国市)
北条氏邸跡(円成寺跡)(ほうじょうしていあと(えんじょうじあと))【伊豆の国市寺家・中条・国指定史跡】
北条氏邸は鎌倉幕府の執権として活躍した北条氏の館があった場所です。
北条氏邸跡が位置する守山は北条氏の本拠地で鎌倉時代に伊豆北條と呼ばれていました。
守山の東側には氏寺である願成就院が建てられ、北西側の谷の内部には館が建てられました。
平成四年から五年にかけて行った発掘調査では平安時代末から鎌倉時代はじめにかけての大量の出土遺物とともに建物跡が発見され、北条氏の館があることが確認されました。
元弘ニ(1333)年、鎌倉幕府の滅亡後、北条一族の妻や娘たちは鎌倉から韮山に戻りました。
そして、一族の中の円成尼という女性が中心になって、邸宅の跡に寺院を建て、北条氏の冥福を祈ったのが円成寺です。
円成寺は室町時代にも尼寺として続き、江戸時代まで続いたことが分かっています。
北条氏邸跡は北条氏が鎌倉に本拠地を移すまでの館跡と北条氏滅亡後の円成寺跡が発見され、北条氏の興亡を物語る遺跡として国指定史跡に指定されました。
北条氏邸跡は今後、史跡公園整備が計画されており、発掘調査が進められています。
(伊豆の国市HPより 抜粋)