興聖寺(函南町)
興聖寺(こうしょうじ)【函南町】
函南町塚本森山の北に位置する興聖寺。
寺内には函南町指定民俗文化財・マリア像と襖絵があります。
・厨子に納められたマリア観音像
(像の高さ17cm、幅15.5cm、奥行13cm)
キリスト教は江戸時代の徳川幕府の禁教方針や鎖国政策により、その信者は過酷な弾圧を受け首切りなどの刑に処せられました。
こうした迫害を受けながらも、密かにキリスト教を信仰し続けた人々は隠れ切支丹と呼ばれ、聖母マリアやマリア観音像を崇拝していました。
この像は漆喰で作られ、マリアの冠の中にはクルス(十字架)がつけられています。
隠れ切支丹たちが子育て観音と偽り、命がけで守ってきた歴史的背景をもつもので、全国的にも現存する例は殆どないとても貴重な像です。
(三島山里倶楽部HPより 抜粋)