さらし首場(三島市)
さらし首場(さらしくびば)
「市中引き回しの上、獄門申し付ける」。
江戸時代には見せしめのため、重罪人を後ろ手にしばり馬に乗せて宿中を引き回しの上、水上(現、一番町)の茶屋に寄り本人の望みの酒食をとらせ、小浜山(現、JR三島駅構内)の処刑場(首切り松)で首切り処刑をしました。
その後、罪状を書き示し生首を新町橋のたもと南側の台上にさらし、3日間通行人に見せたのです。
役人は罪人を無宿者(むしゅくもの)扱いにし、累が家族に及ばないよう温情を施しました。
そこでさらし首になった人たちは、無縁仏として近くの寺に葬られました。
現在は橋の下流50mくらい行ったところに石仏(無縁法界地蔵)があり、土地の人たちによって、毎年7月20日に供養(くよう)がされ、手厚く祀られています。
出典『三島市誌 中巻』 P894、『ふるさと三島 』P82