反畑遺跡(三島市)
反畑遺跡(そりばたけいせき)【三島市北山】
縄文時代は、打製石器に磨製石器が加わり、土器や土製品が主要な生活用具として使用された時代である。
反畑遺跡は縄文時代後期の出土である。
特に土器の形態や紋様の変遷に応じて草創期、早期、前期、中期、後期、晩期の六時期に分けられているが、その早期以後の特殊な土製品として土偶が出現し、また中期以後には土器に付加された把手(とって)に人面または獣面を表した顔面把手も出現する。
土偶は人物、または動物をかたどった土製品であり、玩具あるいは呪術的な偶像として作製したことが偲ばれる。
そして、呪術的意義を持つものには特に女性像が多く、乳房や臀部(でんぶ)を誇張した裸像があって、生産の神としての地母神崇拝を表すものと解釈されている。