震災追弔の碑(沼津市)
震災追弔の碑(しんさいついちょうのひ)【沼津市】
安政元年(1854)11月4日、駿河地方に大震災が起きた。
このとき、ここ駿東郡大岡村南小林の約2ヘクタールほどの土地が一瞬のうちに約6メートル陥没し、住家9戸がすべて埋没してしまった。
時に午前10時。
あまりにも急なことだったので逃げるひまもなく、土中に生き埋めとなり泣き叫んで救いを求め、村人がかけつけたが、地震のため村の北側の用水路が決壊し、水が流れ込んできたので、ついに救うことができなかった。
死者11名、死体が発見されたのはわずかに2人だけであった。
陥没の跡は巨大な穴となり、数年経ってからようやく草が生え始めた後に、村人が樹木を植えたので、その後は林になっていったという。
大地震から50年後の明治36年(1903)11月、この地に「震災追弔の碑」が建てられた。
(沼津市HPより 抜粋)