十王堂(清水町)
十王堂【駿東郡清水町】
下徳倉の県道沿いに十王堂があります。
ここは地区の人々の寄り合い場所としても使われますが、ここの祭壇には中央に地蔵菩薩を安置する厨子があり、その両側に五体づつ木造の十王像が安置されています。
十王とは冥界で死者の罪業を裁く10人の裁判官のことで、その10人とは泰広王、初江王、宋帝王、五官王、閻魔王、変成王、太山王、平等王、都市王、五道転輪王です。
この思想は平安時代に中国から伝わり、鎌倉時代に大流行し、江戸になると各村々の閻魔堂に像が祀られるようになりました。
十王像はふつう中国宋時代の裁判官の服を着て方形の冠を付け、叱咤する厳しい顔に作られますが、ここの像はとても愛嬌のあるやさしいお顔に見えます。
これは、もともと本城山の南裾にあった法久寺に祀ってあった像ですが、この寺が廃寺になったため地元の住民がここに移し祀りました。
(清水町観光協会HPより 抜粋)