薩摩土手(権現様堤)(静岡市葵区)
薩摩土手(権現様堤)【静岡市葵区】
静岡市は、徳川家康の駿府城が築かれた場所です。
薩摩土手(権現様堤)と呼ばれる安倍川の旧堤防は、江戸時代の慶長11年(1606年)頃の徳川家康の駿府城拡張工事に伴う城下町の整備で、薩摩藩が中心となって妙見山の下に築かれました。
初代薩摩藩主 島津忠恒(しまづただつね)は、堤防建設に必要な石材・木材を清水湊まで150艘の船で運んでいます。
堤防の規模は、全長約4.4km、高さ約5.4m、基底部21.6m、上面幅約10.8m。
現在の堤防は西側にあり、薩摩土手は開発で削られ一部を残すのみです。
(静岡県の遺跡・古墳・城跡ガイド より抜粋)