城濠用水(静岡市葵区)
城濠用水【静岡市葵区追手町】
城濠用水は、静岡市の中心街にある駿府城外堀の集水地を起点として、市の中南部地域に広がる豊田地区、千代田地区、大谷地区の水田に農業用水を供給するための水路です。
水路は、駿府城の築城以前から存在していたと伝えられていますが、市街地を流下しているため水路の大半が暗渠化され、現在は、目にすることはできません。
この水路の特徴は、水源として、現在は駿府公園となっている駿府城址の内堀と外堀の水を利用していることが上げられます。
この堀は、駿府城築城当時から農業用ため池としての役割を担っていたといわれています。
この堀に貯留されている農業用水の水源は、市内を流れる安倍川の伏流水と鯨ヶ池(※)からの用水が主ですが、地元関係者によると、かつては、この堀に安倍川の伏流水が直接自噴していたとのことでした。
農業用水としての利用だけでなく、その景観が訪れる多くの人に安らぎを与える施設です。
※鯨ヶ池:静岡市の中心地から北に約8kmに位置する池。
鯨ヶ池伝説が言い伝えられている。
(静岡県HPより 抜粋)