教導石(静岡市葵区)
教導石(きょうどうせき)【静岡市葵区】
静岡市葵区の御幸通り沿い、静岡県庁・市役所の前に、市指定有形文化財の「教導石(きょうどうせき)」があります。
教導石は「富や知識の有無、身分の垣根を越えて互いに助け合う社会を目指す」という趣旨に賛同した人たちの善意によって、明治19年(1885)7月に建てられました。
その教導石建立の趣旨に従って、向かって右側の面を「尋ル方」とし、住民の相談事や知りたいことなどを書いた紙を貼り付けておくと、左側面の「教ル方」に物事を良く知っている人や心ある人が答えを寄せる、という使い方がされました。
教導石の上部は里程器表となっており、静岡の里程元標(札の辻)から県内各地、及び東京の日本橋や京都三条大橋までの距離(里程)が刻まれています。
なお、正面の「教導石」の文字は山岡鉄舟が書いたものです。