清見関跡(静岡市清水区)
清見関跡(きよみがせきあと)【静岡市清水区】
静岡市清水区興津の清見関跡(きよみがせきあと)は、天武天皇9年(680年)頃に東北の蝦夷に備えて建てられた古代の関所跡です。
清見寺山が駿河湾(清見潟)のすぐ間近にせまった難所であったので、東海道の関所として機能。
関所の鎮護として建立された仏堂は、清見寺(臨済宗妙心寺派 巨鼇山 清見興国禅寺(こごうさん せいけんこうこくぜんじ))の始まりとなりました。
平安時代中期の『更級日記』(さらしなにっき)には、関所の建物が並び海まで柵が続いていた清見関の様子が記されています。
清見寺書院の欄間は、清見関の柵だった木材を使用したと伝えられています。
(静岡県の遺跡・古墳・城跡ガイド より抜粋)