紫屋寺庭園(静岡市駿河区)
紫屋寺庭園(さいおくじていえん)【静岡市駿河区・国指定名跡、名勝】
今川義忠と氏親に仕えた連歌師・宗長が永正元年(1504)55歳で草案を結び余生を送ったところです。
禅宗の影響で孤独閑寂の生活を楽しむことが流行し、宗長自身もここに京都銀閣寺を模した庭園を築き、四季の風物を眺めて暮らしたといいます。
風雅な庭園は本堂の正面はるか南方にある「丸子富士」や庭の西方にそびえる「天柱山」など美しい自然をたくみに取り入れた借景園で、庵の背景となる枯山水の庭園と合わせ、国の名勝・史跡に指定されています。