「株は怖い」人に債券投資
預金でも株でもない第3の投資
「株は怖い」人のための債券投資入門
第3の投資「債券投資」にもリスクや弱点があります。株とも預金とも違う難しさもありますので、確認しておきましょう。
■一度買ったらやめられない
債券投資の最大の弱点といえるのが、「一度始めたら途中でやめられない」ということです。
株は、いつ株価が大幅に下がるか予測不能ですが、危ないと思ったらすぐ売却して撤退することができます。定期預金も原則、金利の一部を放棄すれば解約可能です。
しかし債券は原則的に、
①元本割れせずに解約することができない
②他の投資家に売却することもできない
のです。
そのため保有中に、社債発行企業の経営悪化の兆しがあらわれても、リスクなくを回避することは不可能に近いのです。預金なら仮に銀行が倒れても、「ペイオフ」という制度で元本1000万円と利息までなら保護されますが、債権投資については保護は一切ありません。
■乗換ができない
中途売却ができないということは、より良い「債権」が登場しても乗り換えられることができません。また購入後に世の中の金利が上昇したら、悔しい思いをすることになります。
■情報がうすい
株式と比べて情報が手に入りにくいのも難点の一つ。より良い債券がいつ、どこの証券会社で買えるのかが事前には分からず、良い債券はすぐ売り切れてしまうことが多いのです。
やや融通が利かず、とっつきにくい債券投資ですが、仕組みを理解した上で使えば非常に魅力的な投資です。