副業と税金③
■所得税と住民税
所得税は月々の給与額をベースに給与から天引きされます。このとき、会社は社外の所得は考慮しません。
住民税は基本的に全所得をベースにした税額が給料から天引きされる『特別徴収』制度なので、会社が社外の所得も把握することになります。
副業にも2種類あって、ネットなどを使って自分で稼ぐようなミニ自営業だったら、問題はないのですが、問題なのは副業が他社で雇われて働くようなバイト収入(給与所得)だった場合です。
前述のとおり給与所得は、本業の会社で全部の住民税が天引きされるのがルールです。副業(の会社からのバイト収入)分も含めて合算された住民税が、これにより、会社には確実にわかります。
しかし、副業をしている会社員に配慮して、副業分については本業の会社を通さずに自治体に直接納めていいですよ、と例外的な対応をしてくれる市区町村が少なからずあります。本当に会社に知られたら困るという人は、確定申告する前に自治体の住民税担当課に電話して相談してみるのも良いです。
税金の仕組みを知って資産形成をしていきたいですね。