健全なローンライフのために④
知っておきたい「枠組み」
消費者金融の枠組みをどうなっているのでしょうか。
①利息制限法②改正貸金業法③個人信用情報機関制度、の3つです。
与信業務を行うあらゆる会社が大なり小なりこの枠組みに基づいて与信業務を行っています。
枠組みを知っておけば、不公正な取引を避けることもできます。
枠組みで大事なものは、利息制限法と改正貸金業法です。
【利息制限法】
利息制限法で注意が必要な点は利息(金利)の範囲です。
与信業者は、融資手数料や保証料を含めて消費者の金利負担を利息制限法の上限内に収める必要があります。
これが上限金利を上回る場合は「違法」となるのです。
【改正貸金業法】
改正貸金業法では、裁量規制が重要です。
裁量規制は、金融業者に借り手の返済能力の調査を義務付けて、返済能力を超える貸付を禁止するための措置です。
調査の結果「総借入残高が年収の3分の1を超える」場合は、貸金業者は超える部分の融資はできません。
裁量規制は個人向けの融資が対象ですが、個人であっても事業用資金として借り入れる場合は適用対象外です。
枠組みは、究極的には利用者保護のためのものです。
しくみと意義を理解したうえで個人ローンを適切に利用したいものです。