自動車税 ゼロへ①
経済産業省は2015年度の税制改正で、最新の燃費基準を達成した自動車を対象に、買った年の自動車税(保有税)をゼロにするよう要望するとのことです。
コンパクトカーなどの税率引き下げを目指し、環境に優しいエコカーの優遇を後押し、15年10月に予定する10%への消費税率引き上げ後の自動車販売の落ち込みを抑える狙いもあるようです。
自動車税は持ち主が毎年納める税金で、排気量に応じて課税することになっています。
普通車の最も小さい1千cc以下では2万9500円。
14年度に購入した最も燃費性能の良い車は15年度に最大約75%の軽減を受けられる見込みです。
■「燃費割」を上乗せ
消費税率を10%に引き上げる時から、車を買った年のみ「燃費割」を上乗せすることが決まっています。
車の購入時に都道府県に納める自動車取得税が同時期に廃止されるため、その財源の穴埋め策でもあります。
最新の燃費基準は20年度までに09年度実績に比べ24.1%良い1リットルあたり20.3キロメートルに改善するよう義務付けてられています。
経産省の要望は、最新基準を満たす車は「燃費割」の負担をなくし、基準を満たさない車は、その燃費性能に応じて取得価格の最大3%を負担することです。