貯蓄計画が立てやすい【教育資金】
教育資金は、貯蓄の計画の立てやすいものです。
妊娠がわかってから出産までの日数がありますから、その間に家計を見直して、出産後の貯蓄計画を立てましょう。
また、教育費はかけようと思えば天井知らずでかけることができますが、逆に最低限の額というか、必要な時期がはっきりわかるものです。
お子さんが誕生したらライフプランをエクセルで作って、貯蓄や支出の計画を立ててみましょう。
出費予算計画は次のようなケースも考慮しましょう。
1)学資保険の類には加入しない
2)高校受験の準備を始めるまで塾に通わない
以上の方針と反対の方針の2つのケースを意識して学資(おもに大学用)を貯めることを重視しましょう。
学資保険に加入しないのは、夫の年齢によって預金額が違うので、40代での加入は気をつけなければなりません。
かつては利率の良かった学資保険もそれほど得ではないこともあります。
「学資」と「保障(病気・けが)」を切り分けて考える方法もあります。
保険の保障は共済保険でひと月1,000円というものに入り、けがや入院で十分足りることがほとんどです。
18歳まで加入でき、納得できる保障です。
塾に通わないことですが、中学入試をせず、高校までは近くの学校(できれば公立で)に通うことを前提にすると、やみくもに塾に通うことに必要性を感じません。
ふだんは通信講座を受講し、中3の夏だけ夏期講習に通わせるやり方もあります。
学資としての貯金は、大学入学時に300~400万円あるとよいと言われています。
子どもが生まれたときの収入から考え、月2万円ぐらいは貯めていくことをおススメします。
子ども用の口座を作り、そこにただ貯金していくだけです。毎年のお年玉や児童手当、時々あった「地域振興券」的な臨時収入もこちらに入れるといいでしょう。
大学用に貯金される方が多いですが、小・中学入学の準備には、学用品や学校指定の体操服や履物など10~30万円ほど出金することがあります。
子どもが高校3年生になるころまでは、順調に貯金額が増えていくと思いますが、誤算になるのは、「大学受験準備金」です。
高3の夏から予備校に通われると、大学受験料(私学の受験料が高い!)などで、半年ほどで100万円ほどの費用がかかります。
これを頭に入れておかないと、せっかく貯蓄していてもかなりの出費でガックリきます。
そこで、支援制度の一つ日本学生支援機構の「奨学金」を借りる方法もあります。
今までの学資としての貯蓄が底をつくわけではありませんが、余裕を持つための「足し」にして借りるご家庭が増えています。
2学年違いで二人の子どもがいる場合は、学費の支払いや受験ですぐに下の子が追いかけてきて、貯蓄も大変になります。
ライフプランをもとにそれぞれの口座をきちんと分けて管理されるといいでしょう。大学在学中も学資用の貯蓄は続きます。