【住宅購入】の為の資金は?
住宅購入における資金については、計画中の方はどのように捻出しようか悩みの種でしょう。
住宅を一括して買えればそれに越したことはありませんが、多くの人は住宅ローンを組みます。
よく新聞折り込みなどで、一戸建てやマンションの広告が入ってくることがあり、「頭金なし」という宣伝文句を目にすることがあります。
確かに、ある程度の収入があれば頭金はなくても住宅ローンが組めるかもしれません。
しなしながら、頭金なしでローンを組んでいる人はどちらかと言うと少数です。
多くの人は、日々の生活費も考慮して、毎月の収入の中でなるべく住宅ローンの返済にあてる比率は抑えておき、ボーナス月に多めに返済という形を取る方が良いと思います。
そのために、住宅ローンを組んで一戸建てやマンションを買う際には、ある程度の頭金は必要だと言えるのです。
一般的には、頭金は物件価格の2割程度と言われています。
例えば3,000万円の物件であれば頭金は600万円ということになります。
仮に30歳前後で結婚して、10年以内に住宅を購入したいと計画したとします。
目標とする物件の価格は3,000万円であれば、10年間で用意する資金は600万円ということになります。
問題はこの資金をどうやって準備するかということです。
毎月、積み立てられる金額が少ない場合、どうしても10年たっても目標の金額に達しない場合もあり得ます。
そんな時、株式など、比較的運用益が見込める手段で運用をして頭金を確保しようと考える人も多いと思います。
しかしながら、600万円が必要であり、そのための期間は10年間という条件を踏まえると、株式投資による頭金の準備はリスクを伴いますので避けた方が良い手段と言えます。
理由としては、株式投資では、元本の保証はされておらず、逆に資産が目減りしてしまうリスクがあること、そして10年間という期間では、その目減りした金額をリカバリーできない可能性があることによります。
したがってこの場合は、元本保証のある定期預金などで準備をすることが最適と言えます。
生命保険会社で扱っている養老保険という手段もあります。
養老保険の場合は、死亡保障のための保険料が、掛け金より抜かれてしまうので、死亡保障も重視しない限りは、あまりパフォーマンスが良い資金準備手段とは言えません。
住宅の頭金準備のように使用目的が明確であり、かつ比較的短い期間での資金形成においては、元本割れリスクのある商品は利用せず、運用パフォーマンスがそれほど高くなくても確実に目的金額を確保できる定期預金などを活用した方が賢明でしょう。