土地購入で注意する点【9】
【土地購入のための資金繰りについて】
土地購入をする上での基本的な資金繰りなどのポイントについてお話しします。
土地取得の為の予算を考えるにあたっては、後になって肝心な目的である建物計画で頓挫という事にならないようにしましょう。
また、借入れの返済が負担にならないように家族の生涯のライフプランをたててみましょう。
例えば、土地購入の為だけの住宅ローンというのはありません。
取り敢えず土地を買うために貯蓄をはたいたとしましょう。
その後、住宅建物の建設には住宅ローンを組んだとします。
その先数十年の間には、家族の人生の過程で教育費がかさんだり、不測の出費もあるかも知れません。
加えて住宅ローンの返済となると負担は大きくなり、貯蓄の備えも無いとなると結果的に生活の質が下がってしまいます。
これでは"夢のマイホーム"が"悪夢のマイホーム"というお荷物でしかなくなります。
また、土地を買ってはみたものの先の見通しがたたなくなって更地のまま放置しておくと、課税評価額が高くなり、固定資産税・都市計画税といった税金の負担も無視できません。
前述の教育費についてですが、近年の統計によりますと、子供一人当たり平均で幼稚園から大学までずっと国公立の場合で746万円、ずっと私立の場合は大学が文系の場合で2090万円かかるという統計結果が出ています。
別途塾代等も考えると家づくりと共にしっかり考えておく必要がある事が判ります。
1.土地購入と住宅ローン
土地を選ぶ段階から建物計画も併せて進める事で、土地の購入資金も併せてローン計画を組む事が可能となります。
そもそも家を建てる為の土地ですから、希望する住宅がきちんと建てられる事を確認し、建築計画を具体的にした上で土地を購入するのが安心です。
土地購入費もローンにする事で、将来に備えた貯蓄を不必要に崩さずに済む計画です。
気になる土地がみつかったら、早速住宅メーカーに建物プランを相談してみましょう。
資金計画の面でもアドバイスを受ける事ができ、現実的な見通しがたてやすくなると思います。
2.優遇策の活用
資金調達の方法は、貯蓄やローンの借入れだけではありません。
ご存知の通り、マイホーム取得の為の優遇策がいろいろあります。
家計の負担を軽くする為に、親御さん達に協力して頂く方法もあります。
【住宅取得資金の贈与税非課税枠】
昨今、頭金を親御さんが出してくださるという話をよく聞きます。
2014年中の住宅取得資金の為の贈与(2015年3月迄に入居)であれば下記の通りの非課税枠となります。
親だけではなく、祖父母からの資金提供も対象です。
2000年から条件は改正されてきた「住宅取得資金の為の贈与税非課税措置」ですが、今年が最後で延長されない可能性がありますのでチャンスを逃さないで活用したいですね。
一生に一度の買い物とも言われる土地購入、きちんと計画を立てて実現にむかいましょう。