土地購入で注意する点【10】
【再建築不可の物件について】
多少、不動産の知識がある方なら「再建築不可物件」というものをご存知だと思います。
土地に住宅を建てようとしたときに、建築基準法による道路に対し2メートル以上が接していなくては建築許可が下りません。
この法律以前に建てられた物件にはこの接道義務を満たしていない物件がかなりあり、これを「再建築不可物件」と呼びます。
再建築不可物件は周辺の土地と比較し坪単価で半額以下の物件も多く一見大変お得に見えます。
でも実際には、その土地には家が建てられないため不動産的価値は非常に低く、住宅ローンを組む事もできません。
そのため、多くの不動産系サイトや不動産屋さんでは購入を薦めない場合がほとんどで、実際にそう思っている方も多いと思います。
しかし、再建築不可物件はその特性上「家付きで格安」で売りに出る事が多いのも事実です。
例に挙げられる物件では、たとえば赤羽駅徒歩10分30坪で家付きの物件が1100万円だとか、池袋駅徒歩12分20坪家付きで1600万円であるとか常識的には考えられない格安の物件が出回る事があります。
建っている家の程度にもよりますが、これをリフォームして賃貸に回せば高配当が期待できますし、そもそも売る事を考えずに自分で住むという手もあります。2000万円以内なのです。
しかもこういう物件はすでに底値であるため、いずれ手放すときも買値から余り価格を下げずに手放す事が可能です。
実際に投資目的で物件を探している人がかなりいるため実は物件の回転も速いのです。
先の例にあげた物件はいずれも情報公開後2,3日で売約済みになっていることが多いです。
宝の山なのが「再建築不可物件」なのです。