不動産情報の見方で気をつけたい点【1】
一般の人が不動産情報を得ようとする際、もっともお気軽に利用するのが新聞などの折り込み広告ではないでしょうか。
日曜日には数多くの住宅広告が入っていますよね。
広告に載せられている家の間取りや土地をを眺めながら、「どうな風に暮らそうか・どんな家を建てようか」と色々想像するのは本当に楽しいものです。
この広告を見る際にぜひ知っておいた方が良いポイントがいくつかあります。
今回はそのポイントのうち「徒歩所要時間」について説明いたします。
広告には必ずといっていいほどこの「徒歩所有時間」が併記されています。
これは、家から目的地(駅・スーパー・学校・病院など)までを地図上の直線距離ではなく、実際に歩いてかかる時間を示しています。
徒歩1分を80mとして算出しているのですが、ここに注意する点があります。
この距離は、「出発・目的地の出入口からではなく、一番近い敷地部分までの距離を示しています。 例えば、郊外型の大規模開発マンションの広告に、『郊外型大規模ショッピングセンターまでの徒歩所要時間が5分』と書かれている場合があります。
これは、自分の家のドアを開けてから5分でショッピングセンターの入口に着くという訳ではありません。
あくまで近い敷地から敷地。敷地という事は植栽ゾーンや駐車場も入るのです。
郊外に行けば行くほどこういったスペースは広く取られているので、その分広告に載せられている以上の時間がかかります。
また、距離以外のものは考慮されていないので、信号待ちの時間などは入っていません。
坂道なども平地と同じように算出されます。 実際にご自分の足で歩いて確かめてみるのがとても重要であることがお分かりいただけると思います。