高額な治療費がかかったら高額療養費申請をしましょう。
一ヶ月の間で高額な医療費を支払った場合、一度に出費があり、家計に大きな負担がかかり経済的にも、精神的にも大きな負担がかかるでしょう。
そんな場合、ある一定額を超えた場合(8万100円以上)は申請すれば高額医療費制度の適用となり、あとから医療費が一部返金されます。
また、70歳以下の方であらかじめ高額の医療費がかかることがわかっていれば事前に「限度額適用認定証」を取得し、それを支払い清算時に提示する方法や高額療養費支給見込額の8割相当額を無利子で貸付する「高額医療費貸付制度」を利用する方法もあります。
かさむ出費を苦に治療を受けたくないと思わず、利用できる制度を上手に選択して申請し、一日でも早く元の生活に戻れるといいですね。
そのためには、日頃から急な入院や通院に備えて加入する保険内容をしっかり把握することや、どんな制度が利用できるのか自分で調べておくことも必要ですね。
また同じ世帯内で同月に支払った医療費を合算できます。一人が同月内に色々な医療機関にかかった額だけでなく、同世帯内で複数人が怪我や病気で通院した場合も合算が可能です。
ただし、合算できるのは70歳未満の場合は自己負担額が2万1千円以上の額であることが条件になります。
70歳以上の場合はすべての自己負担額を合算することができます。
平成27年1月より70歳未満に対する自己負担限度額が変更になりました。
自己負担額の基準が3区分→5区分にわかれ、より支払い負担能力に対しての負担額になるように変更になりました。
申請から払い戻しまでの期間ですが医療機関等から提出される診療報酬明細書審査もあるため手元に返金されるのに約3ヶ月かかりますが、治療が完了したら忘れずにご加入の健保組合に申請するようにしましょう。