「賃貸派」の老後とは・・・①
マンション、一戸建ては「今が買い時」です!
ですが今日はそのお話ではなく、「賃貸派」の老後について考えてみます。
一生賃貸で「転居の自由」を楽しみたい人がいます。老後はどうでしょうか。
■国の年金に老後の家賃は含まれていない
国の年金水準は家賃を織り込んでいるとは考えられませんね。国が公式にアナウンスしたわけではありませんが、住宅ローン減税などを通じて国民が持ち家を取得して老後を迎える「持ち家政策」が長年行われており、多くの年金生活者はマイホームを得て定年退職を迎えています。
持ち家がない年金生活者だけ、家賃手当のように年金額を増額する仕組みは用意されていません。もし家賃手当を支給した場合、持ち家を取得した人とそうでない人に不公平が生じます。ですが、公的年金が家賃も払えるほど豊かな給付水準かといえば、決してそうではありません。
年金生活をする夫婦世帯の1カ月の出費が27.2万円(総務省「家計調査年報 2013年」)のところ、年金等の収入は21.5万円です。毎月5.8万円程度の不足が生じています。
また同調査では現役世代の持ち家率が低下傾向にあることも指摘しています。統計によれば20年前と比較して5ポイントほど低下しているようです。