「賃貸派」の老後とは・・・③
■今の家賃を払いつつ、老後の20年の家賃をためる方法を考える①
「一生賃貸でいたい」と希望するなら、かなりの経済的準備が必要だと分かりました。普通の夫婦が3000万円貯めて老後を迎えたいところ、5000万円貯めようというのですから、本気で資産を形成しなければなりません。家賃とは別に毎月コンスタントに貯金するだけではなく、ボーナスからもまとまった額を積み立てる必要があります。
まず、家賃を払いながら毎月数万円でも「老後の家賃ファンド」を積み立てる覚悟が必要です。逆にいえば、それくらいの余裕がある部屋を借りるべきです。独身貴族の場合、背伸びして高額物件を借りているケースがあります。地に足のついた物件を選び、老後の家賃確保も同時進行すべきです。
また、ボーナスの一部も「老後の家賃ファンド」に積み立てます。住宅ローンを抱える世帯の多くは、ボーナス返済を併用しています。賃貸派は、ボーナスから回す賃貸費用は新しい部屋の契約費用や更新料くらいだと思っているかもしれませんが、それだけでは不十分です。家賃の2~3カ月相当分はボーナスから残す覚悟が必要です。