「賃貸派」の老後とは・・・④
■今の家賃を払いつつ、老後の20年の家賃をためる方法を考える②
運用の力を借りるのもひとつの方法です。40歳から60歳までの20年間、年100万円ためて2000万円を目指すのでは、毎月の生活に大きく支障が出ます。しかし、年利4%くらいの利回りを確保できれば、20年後に2000万円ためる毎年のノルマは65万円くらいに下がります。「毎月2万円+ボーナスごと20万円」でほぼ同額を確保できます。いずれにせよ、生涯賃貸派を貫きたいなら、それなりの覚悟と実行が求められる、というわけです。
今後も生涯賃貸派は増えていくと思われます。そのライフスタイルを年金生活でどう維持するかは大きなテーマです。準備が十分でないが老後も無理なく暮らしたいのであれば「定年後は狭い部屋、安い部屋を選んで移る」という方法が残されています。しかし、できれば諦めや妥協ではなく納得のうえ、老後の「ついのすみか」を確保したいものです。