J-REIT(不動産投資信託)とは何か?-その特徴とメリット・デメリット
J-REITという金融商品があります。
REITというのはリアル・エステート・インベストメント・トラストの略語で不動産投資信託を意味します。
頭についている「J」は日本を意味します。
J-REITは投資信託ですので、投資家から集めた資金を投資法人と呼ばれるところが一定の資産に投資をするわけですが、その投資対象が不動産という点が最大の特徴です。
投資法人は不動産の賃貸物件を購入することによって定期的な賃貸収入を得て、そこから経費等を差し引いた利益を投資家に分配するのが基本的な仕組です。
J-REITは現在40銘柄程度が東京証券取引所に上場されていますが、それぞれの銘柄には特徴があります。
まず投資対象には賃貸マンション、オフィスビル、倉庫、ホテルなど様々な種類があり、投資法人によって対象が異なっています。
また、投資している物件の所在地にも違いがあります。
投資対象が全国に及ぶ銘柄もありますし、ある銘柄は関東中心、別の銘柄は関西中心、ある銘柄は福岡中心などバリエーションに富んでいます。
J-REITへの投資のメリットはいくつかありますが、最大のメリットは定期的に入ってくる分配金が比較的安定しており、普通の株式投資の配当利回りよりは高い利回りが期待できるという点です。
収益源が賃貸収入であるということがその理由になります。
また、個人で直接投資をすることが難しいオフィスビルや倉庫にも投資できることや、収益の地域分散を図ることができることも魅力です。
しかしデメリットもあります。
最大のデメリットは、投資口(株式投資でいう株価にあたるもの)の値動きが比較的激しいという点です。
取引所で日々需要と供給に基づいて取引され刻々と価格が変動する商品であり、数倍に価格が上昇することもあれば、数分の一に下落する可能性もあります。
このリスクについてはよく理解した上で投資に踏み切る必要があるでしょう。