株式投資の判断基準として、日足チャートの移動平均線は有効です。
株式投資をするにあたって、何を売買の判断基準とすれば良いか迷っている方が多いと思いますが、移動平均線は有効だと思います。
例えば、投資対象が日経平均株価のETFだとします。
そして、日経平均株価の5日移動平均線と25日移動平均線を、判断基準とします。
この25日移動平均線を5日移動平均線が下から上へ抜けていけば「買い」となります。
このケースを「ゴールデンクロス」と言います。
そして、25日移動平均線を5日移動平均線が上から下へ抜けていけば「売り」と判断するのです。
このケースを「デッドクロス」と言います。
2014年の日経平均株価の日足チャートで検証したいと思います。
まず、1月9日に日経平均株価が約15900円で移動平均線が「デッドクロス」しています。
そして、2月22日に約14800円の位置で移動平均線が「ゴールデンクロス」しています。
つまり、1月9日に日経平均に連動するETFを空売りしておけば、約1100円の値幅で利益を確定できたことになります。
次に、3月13日に日経平均株価は約14900円の位置で移動平均線が「デッドクロス」しています。
そして、3月28日に約14600円で「ゴールデンクロス」しています。
このように、2014年は1年間で15回も移動平均線が「デッドクロス」と「ゴールデンクロス」を繰り返しています。
そして、クロスからクロスの間に「空売り」と「買い」を繰り返した結果、2014年の1年間で約5900円の利益となっています。
つまり、2014年1月に日経平均株価が16000円の頃に売買をスタートさせて、約36%の利益となっています。
ですから、日経平均に連動するETFを100万円分売買を繰り返したとすると、36万円の利益が出た計算となるのです。