中国の不動産事情(オルドス市)
中国不動産がバブル崩壊し、およそ700億円かけた中国の都市が入居者がいないままゴーストタウンになっていて、多くの中国人の悲鳴が聞こえてきそうです。
カシミアや石炭の生産などの産業で発展著しい内モンゴル自治区オルドス市では旧市街から30kmほど離れた場所におよそ700億円を投じ、総面積32平方キロメートルの高級住宅地が建設されました。
高額な不動産価格も影響してか入居者がほとんどいないという状況で、まるでゴーストタウンのようになってしまいました。
整然と立ち並ぶ高級住宅街にも人影はまったくありません。
市民よりも清掃員の方が多いという皮肉な状況になっています。
入居率は受け入れ予定の数%で、この新都市プロジェクトの委員会は、さらに10倍の規模へと拡張する予定でした。
車も一台もみあたらず、生物のいない異次元に迷い込んだような感じがしますが、東京23区の半分に匹敵する大都市になる予定でした。
砂漠のど真ん中にこんな大都市が建設されてしまうほどの、中国の経済規模だったのでしょう。
入居者が少ない理由の一つとして、バブル化した不動産市場は、価格上昇を見込んだ投機家の間で売買されているため、実際の入居者は少ない、とも言われています。
日本がかつて経験した風景がそこにはありました。