カナダの不動産事情
カナダは北米大陸の北の半分、日本の約26倍という国土を持つ国で、人口は約3400万人、首都はオタワです。
ヨーロッパから来たイギリス系とフランス系の移民が主力となって建国された国です。
国土の西3分の2が英語、東3分の1が仏語で、どちらもカナダの公用語になっています。
世界中から移民を受け入れていて、アジア系の人口も増えてきています。
カナダ全土で「これが常識」というのはなく、当然、各地域の産業や経済の影響を受けます。
たとえばバンクーバーでは、カナダで一番暖かい地域で風光明媚で人気が高く、香港系の富裕層が大量に流入したこともあり、都市の人口や平均所得はトップではありませんが、不動産の価格が一番高くなっています。
アルバータ州のカルガリー等は、所得が高いので家賃も高く、不動産の価格は上昇していますがバンクーバーやトロントよりは低いため、賃貸利回りは高めの傾向があります。
トロントは、カナダで最大の都市なので不動産の価格はバンクーバーに次いで高くなっています。
また2014年の後半以降、エネルギーの価格が急落しているので、ここ数年続いたアルバータ州の不動産市況も横ばいになっています。
その一方で石油を産出せずに、消費する東部の諸州は、エネルギー価格が落ちれば地域の経済にもプラスの影響が出るといわれています。
日本国民でもカナダ国民と同じく、カナダでの土地や建物を所有することができます。
人口の増加や安定した金融組織、年数が経っても建物の状態が良ければ担保評価が出るという制度により、カナダの不動産の価格は堅実な調子で推移していて、浮き沈みは多少ありますが「年率数%値上がるのが当たり前」が現在も続いています。