海外不動産のデメリット
日本人にとっての海外不動産の一番の魅力は、円安の対策を打てることではないでしょうか。
そして、対アジアに対しては基本的に円安に進むものだと思っていますが、この流れにのることでたくさんの利益を上げることができます。
しかし、デメリットもあります。
海外不動産投資のデメリットは、大きく分けて3つあります。
- 一つ目は、国家の信頼度が日本とは比べものにならないほど低いという点です。
「このデベロッパーは、日本で言うところの三菱地所みたいな会社ですので安心してください。」とか「この銀行は、日本の三井住友銀行みたいな銀行です。」という話をよく耳にします。
しかし、アジアの中で日本という国は別格で、具体的にどう示すかというと、たとえば国の債権の格付けをするによれば、日本の債権はAAでフィリピンはBBBとランクが二つ落ちます。
すなわち、国としての安定度が違うので、投資先として安全とは言えないのです。
十分なインフラも整備されておらず、道路も整備されていません、水道水も飲めるかどうか怪しいところです。
したがって、国家としてきちんと成立しているか、今後成立させることができるのか、見極める必要があります。
大げさかもしれませんが、ギリシャのように経営破綻の危機や内戦、テロの可能性もあるのです。 - 二つ目は、十分な情報収集が困難なことです。
良い物件をどのようにして探すかが問題になり、そもそも日本人に提示される物件は、周りの物件と比べて条件の悪いものが多く、優良物件を見つけるのが、難しいのです。
こればかりは、土地勘が必要になります。 - 三つ目は、法律や習慣の違いがあることです。
これも本当に厄介で、注意していても、見落としてしまうことが多くあります。
たとえば、宗教上の問題で売れない物件や日本と違い南向きが好まれない、などです。
結局、これらの問題を解決し投資するのは非常に難しいので、パートナーを見つけたほうがリスクは小さくなります。
このパートナーがどこまで信用できるかが大きな鍵を握っているのです。