持病OKの死亡保障保険に注目
突然ですが、「引き受け基準緩和型」保険を知っていますか?
これは大病を患ったり、持病があったりする人でも入りやすい保険のことですが、今注目されています。
保険料は健康な人より割高になり保険金も制限がありますが、家族に葬儀費用などを残したいと願う高齢者を中心に契約が増えているようです。
例えば、ある生命保険会社の商品では、生涯を通じて保険金が保障される終身タイプで、死亡時に支払われる保険金の上限は1500万円。30~80歳までが加入範囲。
糖尿病や狭心症などの持病があっても、制限される3項目に該当しなければ申し込めます。契約者は60~70代が中心で、死亡した際の葬儀や身の回りの整理で世話を掛ける家族に数百万円を残すため、という人が目立つといいいます。
また別の生命保険会社が今年3月に発売した商品は20歳から加入できる上、保険金額の上限が4000万円と手厚いのが特徴。
小さい子供がいたり、住宅ローンを組んだりする若い層が万一に備えて契約することを想定。
これまでの終身型から、保険期間が98歳までの定期型にすることで、保険料が割安になるよう工夫されています。
各社の商品投入で病気を持つ人の保険加入の選択肢は広がっています。一方で公的年金など保険以外でカバーできることもあるのです。
遺族年金、会社員なら退職金や弔慰金が支払われる場合もあります。
相続税対策に保険、という選択肢もあります。
しかしながら給与は上がらずデフレも脱却できない今後、様々な観点から慎重に検討したい事項ですね。