アメリカの不動産事情②
サンフランシスコにある築約60年、ヴィクトリア調の物件が売り出されていました。
この物件の売り出し価格は2.5億円ですが、ほとんどの場合、相場では3億円出さないと買えません。
リモデルのレベルは非常に高く、家具が付いています。
アメリカでは「高く売るなら家具付きで売り出す」のが王道になっています。
一言で言なら、アメリカの不動産はものすごく「トレンドが強い」です。
というのも、マーケットに買える人が「戻ってきた」というのがあり、不動産投資の分野でもアメリカンドリームというのがあるんだな、と実感しました。
リーマンショックで家を抵当で取られてしまった、競売にかけられてしまった、そういう人たちのクレジットがきれいになり、またローンをひけるようになったからです。
日本では考えられないことなのですが、アメリカでは再チャレンジできる土壌が整っているのです。
こういう人たちが、また「家を買い求める」ということになります。
そして「アメリカは復活する」ということで、チャイナマネーを中心とした海外投資家のマネーがどんどん入ってきて、強いマーケットを形成していきます。
例えば、家を売るときに残債が残ってしまう場合も、政府の方針により債務免除になります。
日本だと、6,000万円の借金があり、家が5,000万円でしか売れなかった場合、残りの1,000円は最後まで返さないといけませんが、アメリカはそうではなく売れたときに全部きれいになるのです。
もちろん、返さなくて良いというわけではないのですが、アメリカの社会全体が再チャレンジできる土壌をもとめているので、政府も国民に対してリセットできるような、そんな政策があらゆるところにあるのです。